小さな宇宙で [アート]
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いつもの時間
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いつものように
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私はあなたにつぶやく
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あなたは
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いつものように私のつぶやきを見つけて
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ニコッとする
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その時
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私の心に見えている風景が
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あなたの中にすーっと入っていって
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小さな宇宙ができる
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そうして、私は
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親愛なるあなたと
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今日も握手をする
谷川俊太郎の言葉
詩には「答えはこれである」というようなものは無いんです。
詩は散文とは違って、
論理で組み立てられているわけではありません。
いろんな意味が重層していて、
捉え方によってはすごく「曖昧」なものだし、
割り切れないものなんです。
人によって受け取り方も違うものなんですよね。
つまり、
詩の「意味」っていうのはあまり重要じゃないんです。
詩を言葉の意味だけで読もうとすると、
つまらないと思いますよ。
僕も、詩を作るときには
「こういう意図で書こう」という考えは持っていません。
強いて言えば、
その辺の道端に咲いている草花みたいな詩を書きたい
といつも思っています。
草花って、そこに存在しているだけですよね。
でも、見ると美しかったり、可愛かったりして、
見ていると感動することがある。
それがどういう感動かって
簡単には言葉にできないですよね。
詩も、そんな風になるのが理想なんです。
言葉にはできないけどとてもよかった、
と言われる詩を書きたい。
でもなかなか、そうはならないですね……。
どうしても言葉の「意味」が邪魔をしてしまうんです。
(DMM英会話ブログより引用)
「今年」谷川俊太郎