花のように優しい [アート]
今が一番美しい [アート]
脳みそ [アート]
人生の材料 長田弘
なにより脆い身体、そして
どこにあるかは知らないが
じぶんのうちにある魂
感情は信じられないが
感覚は裏切らないとおもう
生まれた土地を離れても
なまりののこる話す言葉
石に彫りこむように
単純さにむかって書く言葉
考えるとは、知恵の
悲しみを知ることである
百年の樹齢をもつ木の上の空
すべて目に見えないもの
明るい孤独でない自由はない
木の家 年老いた猫
冷たい水 あたたかな食べ物
音楽 繰りかえし引く辞書
忘れることをしたくない千冊の本
友人が死んだ日から生やしはじめた髭
一人の私は何でできているか?
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人生を語らず
吉田拓郎
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ことばの種子 [アート]
曼珠沙華 [アート]
川に逆らひ咲く曼珠沙華
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赤ければせつに地獄へ行きたし今日も
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-寺山修司「田園に死す」-
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、
別名、彼岸花とも死人花とも
幽霊花、捨子花とも言う。
鮮やかな赤色の花だけれど、
「死」の匂いがする。
『真っ赤な曼珠沙華が川の流れに逆らい、
川上に向かって、
あたかも地獄へいざなうように
咲きついでいる』という意味だ。
この短歌に接すると、
精神的肉体的に、
生死のギリギリのところで生きる痛さを、
花そのもの(曼珠沙華)が
詩は地球上のさまざまな言語の違いさえ超えて、
私たちの意識に風穴をあけてくれるものだと思う。
そこに吹く風は
この世とあの世を結ぶ風かもしれない
風穴をあける/谷川俊太郎
津軽三味線組曲 by 高橋竹山
四苦八苦 [アート]
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】
生老病死(しょうろうびょうし)、愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)、この世は四苦八苦に満ちています。生きていれば誰でも必ずいつかはそういう目に遭います。つまり、あなた一人だけの苦しみではないのです。
もう一回、頑張ってみるよ [アート]
勇ましかった頃のつぶやきが
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脳裏をよぎった
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《 あなたはあの頃の決意を忘れようとしているんじゃないか
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アンテナを立てて世界中の振る舞いを
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全身で受けとめたいと願っていたあの頃を
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見ないようにして生きているんじゃないか
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アンテナを下ろすな、諦めるな 》
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もう一回、頑張ってみるよ