見えるもの
ぼくらが現在、
何気なく見ている風景とは一体何なのだろう。
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ぼくらは、ある一つの風景を眺める時、
自分の目の高さでその風景を見た時と、
ひざを曲げて、子どもの目の高さで
同じ風景を見た時とでは、
その風景の様相が全く異様に異なる視界を
体験的に知っている。
子どもの目の高さで風景を見た場合、
その風景が遥かに自己=自然を上まわり、
圧倒される自己を感得する。
そんな経験を、ぼくらは確かに持っている。
そして、子どもの目の高さで見た風景こそが、
最も鮮明で美的に見えるとしたら、
ぼくらが現在、
何気なく見ている風景とは一体何なのだろう。
(「蒼、vol 2」 by 風博士)
40年前、私が、考えていたことです。今でも、考えは、変わっていません。
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